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横断幕の気になる作成手順や注意点を紹介します!



横断幕を作りたいけど、どんな流れで作ればいいのか悩んでいませんか?
横断幕を何に使用するのか、用途にもよりますが、横断幕の特徴や作成手順を事前にチェックしておかないと、想像していたイメージと違うものが出来上がり、後悔してしまうかもしれません。

そこで今回は、横断幕の気になる特徴や作成手順、知っておきたい注意点を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

■横断幕ってどんなもの?


横断幕(おうだんまく)とは、横長の生地をベースに文字やイラストなどのデザインを施し、周囲の人の注意を引きつけ、パッと見ただけで多くの人に情報を告知したりインパクトを残すことができるツールです。
横断幕と聞くとよくイメージされるのが、スポーツ観戦のときにサポーター席に掲げてあるものです。応援メッセージが描かれていたり、選手の名前が書いてあるものまであります。
他にもイベントの告知として使われていたり、交通安全として注意喚起や交通規制のお知らせにも使われていたりと、意外と日常生活の様々なところで見つけることができます。

■横断幕の活用シーン


横断幕を使用するだけで、簡単に多くの人に見てもらうことができます。そのため、伝えたいメッセージを効率的かつ低コストで発信する場合には、有効なツールといえるでしょう。横断幕を掲げる方法としては、壁に取り付けるケースと人の手で支えるケースがあります。ここでは横断幕の特徴を踏まえながら、活用シーンについて紹介していきます。


▶広告効果の期待

横断幕に似たツールに、懸垂幕・応援幕がありますが、一番メジャーでイメージがしやすい横断幕は、日常生活でも目にすることが多いかと思います。
横断幕は大きなサイズで掲示されることが多く、目立つため、視認性が非常に高いという利点があります。
使用用途は屋外なのか屋内なのか。シーンやシチュエーションに応じて、サイズやデザインが異なります。
新聞や雑誌、CMなど様々な広告媒体がありますが、横断幕による告知は比較的低コストで行えます。広告予算の制約がある場合でも、低いランニングコストで運用することができます。


▶告知や応援メッセージ

高さを必要とする懸垂幕とは異なり、横幅のある壁やフェンスなどがあればどこでも掲げて使用することができます。万が一壁がない場所であったとしても、数人が手で持つだけで、横断幕を掲げることができます。

横断幕の使用に適しているシーンとしては
●イベント告知
●スポーツ観戦の告知や応援メッセージ
●会場装飾
などがあげられます。


■どんな素材でできている?


横断幕を作る際、一般的に使用されるのは、ビニール、ポリエステル、コットン紙など様々な素材があります。横断幕を作る際によく使用される素材について紹介します。

▶ポリエステル素材100%、トロマット

横断幕を設置する用途や場所によりますが、風の強い屋外で使いたい場合には、ポリエステル100%の布素材のトロマットがおすすめです。
トロマットの特徴は、厚みがありしっかりした生地ですが、軽くて持ち運びがしやすい点です。さらに、折りたたんでもシワになりにくく、丈夫なので小柄な女性でも扱いやすいです。スポーツの応援をする場合、試合会場がこまめに移動する事も多く、一人でも折り畳みができて持ち運びができるのは嬉しいポイントといえます。印刷後の仕上がりについても、発色が良く遠くから横断幕を見ても、イラストや文字がはっきりと目立つように綺麗に仕上がるので、掲げた時に良さを実感できるでしょう。
ちなみに、トロマットにはいくつか種類がありますが、他の素材に比べてコストを抑えて作成できるのもメリットです。
初めて横断幕作成にチャレンジする方や、何を選べばいいのか分からない方は、まずはポリエステル素材のトロマットを候補に含めてみてはいかがでしょうか。


▶塩化ビニール素材、ターポリン

ターポリンとは、ポリエステル製繊維の織物を、柔らかい質感の合成樹脂で挟んだ塩化ビニール素材の生地のことを指し、テント地に油性などのインクで印刷を行います。
ターポリンの特徴は、素材とインク両方が防水性や耐久性に優れていて、例え屋外で雨風にあたったとしても、丈夫でツヤを保ち、長持ちしやすいことです。
また、布が丈夫であったとしても、日の光によって色褪せてしまわないか心配になりますが、ターポリンであれば問題なく、しのぐことができます。丈夫な素材の一方で、他の素材と比較して厚みと重さがあるため、子供や小柄な女性が持ち運ぶ場合には負担が大きいかもしれません。
どんな用途で使いたいのかしっかりイメージをして、持ち運びより丈夫さを優先したい場合には、候補に含めてみてください。


▶コットン

横断幕を屋内で利用したい場合には、コットン素材にも注目してみましょう。屋外では雨水によって縮んでしまったり、水を含むと重たくなってしまうのでおすすめできませんが、屋内であれば、コットンの良さを発揮できます。 コットンは吸水性や通気性に優れているため、手作りする場合絵の具や布描き用マーカー、布クレヨン等の画材と相性が良く、比較的扱いやすく綺麗に仕上げることが期待できます。
ただし、洗濯すると縮みやすいため、できる限り目立つ汚れが付かないように、扱いには気を遣いましょう。


▶発色の良い、光沢紙

一般的ではありませんが、横断幕を紙で作る場合もあります。紙の中でも、厚みがあるもの、耐水性があるもの、発色が鮮やかなものなどが紙製横断幕には適しています。
中でも光沢紙は、写真を印刷したときのような上品なツヤとはっきりとした発色に仕上がります。お店のPOPやポスター、横断幕を作りたい場合にはおすすめです。
もちろん、カラーのものから白黒のモノクロまで対応することができるため、イラストや写真を綺麗に横断幕に入れたい場合には向いています。


▶織り方にも注目

素材を選ぶ際に、布の織り方にも注目してみるのもおすすめです。特に、平織の布は耐久性が高く、横断幕には向いています。素材選びに迷ってしまった場合には、織り方などにも目を向けてみてください。


■横断幕の設置方法と設置する時の注意点


様々な用途で使われる横断幕ですが、どんなサイズであっても外れないように固定できなければ意味を成しません。横断幕の設置方法には、ハトメ加工を施したものや、棒袋縫い加工を施したものなどがあります。ここでは、気になる横断幕の設置方法や事前に知っておきたい注意点について掘り下げていきましょう。


▶鳩目加工は横断幕とロープを一体化させる

鳩目加工とは、横断幕や懸垂幕に紐を通すために外径18mm・内径10mm程度の穴を空け、破れを防ぐためにその穴を縁取るようにリング状の金具を取り付け、補強する加工方法です。
鳩目加工には主に2種類の施し方があり、片側にだけ金具を取り付ける片面ハトメと表裏両方に金具を取り付ける両面ハトメがあります。
このハトメ加工を施している横断幕にロープを二つ折りにし、折った方をハトメに通して、横断幕とロープを一体化させます。
設置場所を考える場合には、横断幕とロープをくくりつけても安定する丈夫なところを選びましょう。金網のフェンスや柱など、少しの風に吹かれても動じない固定できる場所が最適です。
横断幕をロープで取り付ける場合、ロープがピンと張りすぎないように注意してください。風によって生地と壁が擦れることで、横断幕が傷んでしまう恐れがあるためです。
また、ロープを掛ける場所がない場合には、アイプレートという金具を使用し、壁に打ち付けアイプレートに紐を通す方法もあります。しかし、壁に傷をつけてしまう為、あまりおすすめはできません。


▶棒袋縫い加工はポールを通す

棒袋縫い加工とは、横断幕の上部のみ、または上下両方を袋状に縫った加工です。のぼり旗をイメージするとわかりやすいですが、ボールやパイプを差し込むための袋状の穴が施されており、隙間がなくピッタリとはまっているのが特徴です。この加工を施すことで強度を高めることができ、屋外の強い風にも耐えることができます。
上部のみが袋縫い加工されているものは、のれんのようにだらんと横断幕がぶら下がります。 上下両方が袋縫い加工されているものは、横断幕を上下に引っ張る形になるので生地がピンと張ります。
お店の看板や広告としての横断幕は、お店の名前や商品名がきれいに見えるようにピンと張る設置方法がおすすめです。


▶横断幕を設置する際の注意点

横断幕は外壁に設置することが多いため、法律や各市町村の条例に引っ掛かる可能性があります。
設置するための条件によっては、許可や申請が必要な場合もあるので、特に屋外で設置する際は事前に確認しましょう。
屋内で使用する場合にも、注意が必要です。イベントで使う場合も主催者の許可が必要な可能性があります。こちらも事前に確認するようにしましょう。
また横断幕自体は設置が許可されていても、横断幕に差別的な表現や過激な言葉を入れることは禁止されています。 デザインを考えるときには、ルールに従い見た人が不快な思いをしないような言葉を選ぶように配慮する気持ちを忘れないようにしましょう。


■作成するときに失敗しないためのポイント


特徴や注意点が把握できたら、早速横断幕を作成するためのポイントをチェックしていきましょう。横断幕を作成する手順は以下の通りです。

1.デザインを決める
2.布の下準備を行う
3.横断幕にデザインを描く
4.絵の具を乾かして完成

では、詳しく解説していきます。


①デザインを考える

横断幕をどういったシーンで活用したいのか、横断幕の完成デザインを具体的にイメージすることが大切です。
できれば、パソコンや紙に描いて、文字の位置やレイアウトを把握しておくと、失敗を防ぎ、後悔せずに仕上げることができます。スポーツの横断幕の場合は、応援メッセージをメインにするのか、チーム名などを目立たせるのかはっきりさせておくといいでしょう。
他の横断幕に負けないように、多くの色を使って目立たせたくなりますが、おすすめは3色以内でシンプルに仕上げるのがおすすめです。横断幕はメッセージ性が強いアイテムなので、色を使いすぎてしまうと、まとまりがなく、相手に伝えたいメッセージが伝わりづらくなる可能性があります。そのため、背景色はチームカラーにするなど、最終的にどんな色でまとめたいのか事前にイメージしておくといいでしょう。
また、書体もこだわりすぎずシンプルなものがおすすめです。一般的なゴシック体や明朝体を検討してみてください。

最後に、複数人で協力しながら進めていく場合には一人で作業を進めずに、要所要所でデザインの認識を合わせて確認をしてください。できれば、関わる人がいつでも確認ができるようにネット上でデザイン共有する仕組みを利用すると、スムーズに作業を進められるでしょう。


②布の下準備を行う

布の四辺を5cm幅に折り、ミシンなどで縫いハトメ加工も施しておくと、強度が増すだけでなく、メンテナンスもしやすくなるのでおすすめです。
万が一ミシンを準備できない場合には、アイロン熱接着両面テープを使って布を貼り付けてください。手芸専門店などで手に入れることができます。
作成ポイントとして、糸を使用して布を縫う場合には、マチ針などで固定したり、縫い代をアイロンでクセ付けしておくと、綺麗に縫いすすめられます。どうしてもハトメ加工をする際、折り畳むため厚みが出てしまうので、なるべく厚みが出ないように慎重に作業を行いましょう。不要な部分を切り取っておくなど、失敗のないように慎重に作業してください。


③横断幕にデザインを描く

イベントで横断幕を作る場合には、下書きもせずに直接描いていくパターンもありますが、メッセージ性を出したい場合には、しっかりイラストや文字を下書きしましょう。下書きをする場合には、チャコペンやマスキングテープをうまく活用し、下書きデザインを用意して描いていきましょう。


④絵の具をしっかりと乾かして完成

絵の具を使用して横断幕を描いていく際ですが、水の調整が大切です。裏面に染みこんでしまうこともあるので、染みまない程度に調節してください。絵の具でデザインを描いても、一度塗っただけでは透けてしまうことが多く、遠くから見た時に何と書いてあるのか分かりません。
そのため、重ね塗りをして、はっきりと字やイラストが分かるように確認をしながら進めてください。


■横断幕作成を依頼するときの流れ


横断幕を自分で作成する場合には、コストを抑えられるものの、準備や作業に時間がかかります。その時間も楽しめればいいですが、あまり作成時間を確保できない場合には、業者に依頼することも検討してみてください。

まずは複数社をリストアップし、特徴を見比べましょう。だいたいWEB上でデザインを作成し、納品日に問題なければデータを送付し注文依頼をする流れとなります。業者は、お客様から預かったデータを元に、実際に作成し納品日を目安に郵送でお届けします。

予算との兼ね合いもありますが、業者であれば取り扱っている横断幕用の布は多く、よりこだわって作成することができます。印刷会社によって、納品までのスピードが速いことを売りにしていたり、豊富な選択肢があることを売りにしているなど様々なので、ぜひHPをのぞいたり問い合わせをしてみましょう。


■横断幕の保管とお手入れの方法


時間をかけて作成した横断幕は思い入れもあり、いい状態で保管したいと考えている人は多いでしょう。ここではお手入れ方法を簡単に紹介します。


▶トロマット

トロマットは厚みがありしっかりした生地ですが、軽くて持ち運びがしやすいので、印刷面を内側にして折り畳んで保管する方法がおすすめです。直射日光による色ムラが発生しないように、日の当たらない風通しの良いところを保管場所に選びましょう。万が一、折り畳んだことでシワがついてしまった場合には、あて布をして低温でアイロンを掛けるか物干しにかけておくとシワが伸びます。


▶ターポリン

ターポリンは柔らかい質感の合成樹脂で挟んだ塩化ビニール素材の生地のため、折りたたむ保管方法は向いていません。そのため、印刷面を内側にして筒状に丸め、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管する方法がおすすめです。


▶水で洗うのは要注意

汚れてしまった場合には、洗濯ではなくやわらかい濡れ布でやさしく拭き取ってみましょう。
また、蛍光剤・漂白剤の入った洗剤は変色するリスクがあるので避けた方がいいです。水で洗う際は、汚れた部分のみを洗うと、その部分のみ色が変化する可能性があるため、横断幕全体をぬるめのお湯で押し洗いまたは手揉み洗いで洗うことをおすすめします。特に横断幕は強い摩擦で生地に負荷をかけると、インク剥がれの原因となるので注意してください。


■まとめ


いかがでしたでしょうか。今回は横断幕の気になる特徴や作成手順、知っておきたい注意点を紹介してきました。
横断幕をどういったシーンで活用したいのか、具体的にイメージすることで相性のいい素材や設置方法を選ぶことができます。
屋外向きや屋内向きをはじめ、描いていくデザインにも影響しますので、下準備にはゆっくり時間をかけることをおすすめします。

自作する場合と、業者に依頼するときの流れについて紹介しているので、焦らずに予習として参考にしてみてください。満足のいく横断幕を作るためにも、楽しみながら完成を目指していきましょう。


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