等身大ポスターの注文印刷を利用する際のポイントを解説
1. 等身大ポスターの注文印刷を利用する際のポイントを解説
販促効果が高い等身大ポスターを注文したいと思いませんか?
この記事では、等身大ポスターを注文印刷する際におすすめの用紙、表面加工、用意する画像で気を付けたいポイントなどを紹介します。
2. 等身大ポスターはどんな紙に印刷する?
等身大ポスターに適したおすすめの用紙と、使用環境に合わせた表面加工を紹介します。
フォト光沢紙
写真用の高光沢紙で、色鮮やかな仕上がりが特徴です。
等身大ポスターでは人物写真やアイドルポスターに最適で、肌の質感や細かいディテールまで美しく表現できます。展示会やイベントでの使用に向いており、光の当たる環境で映えます。
半光沢紙
適度な光沢感があり、様々な用途に対応できる万能タイプです。光の反射を抑えた自然な見え方で、等身大ポスターの標準的な素材として人気があります。展示会やディスプレイなど、どのようなシーンでも違和感なく使用できます。
光沢合成紙
耐久性に優れた合成樹脂素材で、ラミネート加工をしたものは長期使用に適しています。等身大ポスターを店頭や屋外で使用する場合におすすめです。光沢感があり、鮮やかな発色が特徴です。
マット合成紙
光の反射を抑えたマットな質感が特徴の合成紙です。
展示会や美術館など、照明の反射を気にする環境での等身大ポスター展示に最適です。
落ち着いた雰囲気で、どの角度からも視認性が良いことが特徴です。
用紙のラミネート加工
等身大ポスターは使用する場所によっては、視認性や直射日光への耐久性が求められる場合があります。そのため、ラミネート加工と呼ばれる表面加工をすることが一般的です。
ラミネート加工とは
ポスターの表面にフィルムを貼り合わせる加工方法です。
耐水性や耐久性が大幅に向上し、傷や汚れから印刷物を保護します。また、色褪せを防ぎ、長期間美しい状態を保つことができます。屋外のウィンドウにポスターを貼る場合やイベントなど人が多く触れる場所での展示に最適な加工方法です。
マットラミネート
光沢のない落ち着いた質感が特徴で、視認性を重視する場所での使用に最適です。光の反射を抑え、展示会場や照明の多い空間でも見やすい仕上がりになります。
グロスラミネート
表面がツヤツヤした光沢のある仕上がりで、色鮮やかな印象を与えます。デザインを目立たせたい場合におすすめで、写真やイラストの発色を美しく見せます。(光沢紙の場合は、この加工がなくてもツヤがあります。)
UVカットラミネート
太陽光に強いUVコーティングを施したマット調の仕上がりです。屋外や日光が当たる場所での使用に適しており、色褪せを防ぎ長期間の展示が可能です。
UVグロスラミネート
UVカット機能を備えた光沢仕上げです。通常のグロスラミネートより色味は抑えめですが、耐候性と光沢感を両立した高機能な加工方法です。
3. 縦横のサイズは自由に選べるのか
ここでは、等身大ポスターのサイズ選択について説明します。
選べる場合と選べない場合がある
用紙のサイズは、印刷会社、印刷方法、使用する用紙によって変わってきます。
大判プリンターを使用する印刷会社では、比較的自由にサイズ設定が可能ですが、用紙の規格サイズに制限される場合もあります。
自由にサイズを選べる場合
大判インクジェットプリンターでの印刷会社では、最大240×120cmまでの範囲内で1cm単位でのサイズ指定が可能です。
印刷会社によっては指定があることも
印刷機械の仕様や用紙のストックサイズにより、規格サイズからの選択となる場合があります。一般的な等身大サイズである180×90cmなど、定番サイズが用意されています。
サイズを選ぶ時のポイント
設置場所の寸法を事前に確認し、余裕を持ったサイズ設定をすることが重要です。また、データの解像度も考慮に入れ、画質が粗くならない範囲でサイズを決めましょう。
ビジプリの等身大ポスターサイズは、ミニサイズからワイドサイズまで6種類あります。 詳しくはこちらから
4. どんなインクが使われるのか
ここでは、印刷用のインクの特徴について紹介します。
顔料インク
着色用の粉末が水などの溶剤に溶けきっていないインクで、粒子が大きいため用紙の表面に定着します。
文字や図が中心のビジネス文書に適しており、くっきりとした濃い線を実現できます。耐水性や耐光性に優れ、長期保存や光が当たる場所での展示に最適です。
ビジプリでは顔料インクを使用しており、発色が美しく退色しにくいため等身大ポスターにもおすすめです。
溶剤インク
薄い有機溶剤中に顔料が含まれたインクです。
メディアの表面を溶かしながら色を浸透させ、ヒーターで溶剤を蒸発させることで高い耐候性を実現します。CMYKの4色に加えてオレンジやレッドなど追加の色を使用でき、豊かな色表現が可能です。
UVインク
UV光(紫外線)を照射させることで液状から固体へ瞬時に硬化するインクです。
速乾性があり、樹脂や金属など様々な素材に印刷できます。インクが硬化することで耐摩耗性に優れ、直射日光による劣化にも強い特徴があります。環境にも配慮されており、揮発性有機化合物(VOC)を含まない人体に優しいインクです。
5. 印刷に使用する画像はなんでもいい?
等身大ポスターは、画像を大きく引き伸ばす必要があるため、解像度などに注意する必要があります。
画像の解像度
印刷には300~350dpiの高解像度画像が必要です。
インターネット上の画像は72dpi程度の低解像度のため、そのまま使用すると粗くぼやけた印象になってしまいます。大判印刷では特に重要で、適切な解像度がないと品質が大きく低下します。
ピントや鮮明さ
画像のピントが合っていない場合や、ぼやけている写真は印刷でも鮮明に表現することができません。デジタルカメラやスマートフォンで撮影する際は、しっかりとピントを合わせ、手ブレのない写真を撮影することが重要です。
明るさと色合い
暗すぎたり明るすぎる写真は、印刷時に細部の表現が失われやすくなります。
また、極端な色かぶりがある写真も印刷には適しません。適切な露出で撮影された、自然な色合いの写真を使用することが推奨されます。
画像の内容と著作権
インターネットから無断でダウンロードした画像は、著作権の問題で使用できません。
商用利用が可能な画像素材を使用するか、自分で撮影した写真を使用するようにしましょう。また、人物写真は肖像権にも注意が必要です。
6. 等身大ポスターを作る時のポイント
等身大ポスターを作るときには、以下の4つのポイントを意識することがおすすめです。
写真の選び方
正面から平行に撮影された高解像度の写真を選ぶことが重要です。
等身大に拡大後プリントされるため、画質の粗さが目立ちやすく、横からの撮影や斜めの角度では違和感のある仕上がりになってしまいます。また、ピントがしっかりと合っており、ブレのない鮮明な写真を使用することで、印刷後も美しい仕上がりが期待できます。
背景や色遣い
シンプルなグラデーションやパターンを活用し、全体のバランスを考慮します。
淡い色調の背景は人物や製品を際立たせる効果があり、コントラストと明暗を工夫することで立体感が生まれます。また、ブランドカラーを意識しつつ、視認性の高い配色を選ぶことで、遠くからでも目を引くデザインになります。
写真以外のデザイン要素
文字は遠くからでも読みやすい大きさと太さを選び、フォントはシンプルで視認性の高いものを使用します。
適切な余白を設けることで圧迫感のない洗練された印象を与え、視線が自然に誘導されるよう、重要な情報の配置を工夫します。
業者の選び方
大判印刷に対応した専門の機器を持ち、技術力の高い業者を選びましょう。
屋内外の設置場所に応じた素材の提案や、データのチェック体制が整っている業者を選ぶことで、理想通りの仕上がりが期待できます。また、納期や予算に関する相談にも柔軟に対応できる業者がおすすめです。
7. まとめ
等身大ポスターは窓や壁面などのスペースを活用でき、販促効果が高いことが特徴です。
展示会やイベントでは、ブース壁面の等身大ポスターと等身大パネルを並べて立体感のある演出にすることもおすすめです。
また、比較的強度がある合成紙を使用し、壁面でタペストリー風に使用することで、より柔軟な商品展示が可能になります。