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写真画像を拡大してポスターにする

写真やイラストなどの画像を拡大してポスターにする場合、解像度やデータの種類などで注意するべき事があります。それらの情報をまとめましたので、画像や写真を拡大してポスターにされたいお客様は、是非一度ご覧ください。


画像や写真のファイルを使用する場合



画像や写真のデータファイルにはいくつかの形式があります。画像ファイルは主に画像データを圧縮して、ファイルサイズを小さくするために開発されたものが多く、画像ファイルを生成した時点で、解像度が失われている場合があります。

失われた解像度は、もとの画像を使用することでしか回復することはありませんので、いずれのファイル形式であったとしても、なるべく大きなサイズの画像ファイルを探していただくことが拡大するためには重要です。


また、画像のファイル形式によって適した用途が異なることにも注意が必要です。
たとえば、JPEG形式は写真などの多くの色彩を含む画像に適していますが、圧縮率が高いために繰り返し保存すると画質が劣化する可能性があります。一方、PNG形式は透過性が必要な場合や細かいディテールを保持したい場合に適していますが、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。

さらに、SVG形式はベクター形式のため拡大縮小しても画質が劣化しない特徴があり、アイコンやロゴに向いています。用途に応じて最適な形式を選択することで、より効果的なデザインや品質を実現することが可能です。



印刷や現像された写真を使用したい場合



印刷や現像された写真やイメージを使用してポスターを制作したい場合は、その印刷物や現像の精度に依存します。基本的にはスキャナーで読み込み、画像ファイルにした上でその画像ファイルを拡大することになりますが、どんなに高機能なスキャナーでも実際の印刷物や現像写真の解像度以上にはスキャニングすることはできません
1ミリ×1ミリの点が並んで形成されている画像は、どんなに高性能なスキャナーでも1ミリ×1ミリ以下の点を作り出すことはできないと考えていただけるとわかりやすいかと思います。


もちろん、スキャニングした画像を拡大し、粗くなった画像を1ドットずつ追加して綺麗にしていくことは技術的には可能ですが、莫大な時間とコストがかかってしまいます。ですので、印刷物や現像写真を元にポスターを制作したい場合は、まずネガか元データを手に入れることを考えていただくか、ネガや元データを元になるべく大きく拡大されて印刷、現像された印刷物や現像写真を手に入れることを考えるかしていただくのが効率的です。


さらに、印刷物や現像写真を使用する際には、元の素材がどのような状態で保管されているかも重要なポイントです。

湿気や紫外線、経年劣化によって印刷物や写真が劣化している場合、スキャンした際に色あせや傷がそのまま反映されることがあります。そのような場合は、画像編集ソフトを活用して色補正や傷の除去を行う必要があるかもしれません。
ただし、編集作業には専門的な技術と時間が必要となるため、専門の業者に依頼することも選択肢の一つです。最良の結果を得るためには、元データやネガを探すことが依然として最も効率的で、高品質な制作に繋がる方法といえるでしょう。


画像の解像度についてい



解像度はDPIという単位で計られます。DPIとはドットパーインチの略で、1インチに点(ドット)がいくつ入っているかということを表しています。

1平方インチではなく、幅1インチの中にいくつドットが入るかということです。1インチは2.54センチメートルですので、2.54センチメートルにいくつドットが入っているかという事になります。


ポスター印刷で使用するプリンターの解像度は300dpiですので、1インチの幅に300個のドットがあるということになります。300÷2.54=118.11ですので、1センチには118個のドット、1ミリには11.8個のドットがあるという事になります。
それに対してパソコンのディスプレイは96dpi程度が通常ですので、パソコンの画面より印刷物の方がより精細に印刷されるということになります。


また、解像度が低い画像を無理に拡大して使用すると、画像がぼやけたり粗く見える原因となります。特にポスターのような大判印刷では、適切な解像度が確保されていないと仕上がりに大きな影響を及ぼします。

目安として、ポスターや印刷物に使用する画像は、印刷サイズに対して少なくとも300dpiの解像度が必要です。逆に解像度が高すぎる場合でも、ファイルサイズが非常に大きくなるため、処理が重くなったり、データ転送に時間がかかることがあります。用途に応じて適切な解像度を選ぶことが、美しい仕上がりを得るための重要なポイントです。


画像の荒れの確認方法



印刷した際の画像の荒れをパソコンで確認する方法は比較的簡単です。
まず、イラストレーターやパワーポイントで実際に印刷するサイズのドキュメントを作ります。それぞれ、ドキュメントのサイズ設定をするメニューで設定可能です。

次に拡大する画像をそこに貼り付け、実際に拡大したいサイズまで大きさを合わせて拡大してみます。最後にイラストレーターやパワーポイントの画面表示の縮尺を100%に変更します(通常はドキュメントの全体を画面に表示するために縮小して表示されています)。気になる部分に移動して、画面上で荒れを確認しこの段階で荒れていれば、印刷物も同様に荒れる事になります。


さらに、画像の荒れを確認する際には、画像編集ソフトウェアを使用することもおすすめです。
例えば、Photoshopでは画像の解像度を確認したり、拡大表示をすることで細部の状態を確認できます。
また、「画像解像度」メニューで現在のDPIやピクセル寸法を確認し、必要に応じて調整することも可能です。特に印刷物の場合は、画像が300dpi以上であるかどうかを確認することが重要です。これにより、印刷後の仕上がりをより正確に予測することができます。事前に確認することで、時間やコストを無駄にせず高品質な印刷物を作成することが可能です。




まとめ

画像を拡大してポスターにする場合は、画像の解像度に気をつけなるべく大きな画像を使用して拡大することが重要となり、以下の点に注意する必要があります。

まず、解像度は少なくとも300dpiを確保し、できるだけ大きな画像データを使用すること。
次に、スキャナーを使う場合は元データやネガを用意し、高解像度でスキャンすること。
また、画像編集ソフトを活用して、荒れや不足部分を事前に確認することも重要です。
適切な解像度や素材選び、事前準備をしっかり行うことで、より美しい仕上がりのポスターを作ることができます。



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