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【最新版】ポスターの歴史と現在を徹底的にご紹介

現在は映画館や選挙用ポスター、画面に映し出されるデジタルポスターなど様々なポスターを見ることができます。
しかし、その起源は古く19世紀にフランスで誕生したと言われており、時代ごとにポスターの用途が変化しているのです。
ポスターの歴史を知り、どのような使われ方をされてきたのかを知ることで、より効果的にポスターを活用できるようにしましょう。 本記事ではポスターの歴史と各時代にどのような形でポスターが利用されてきたのか解説します。


■ポスターの歴史は人々の興味と関心を惹くために進化してきた

ポスターは今も昔も変わらず、何かを宣伝、周知させるために利用されてきました。
その際に必要なことは、いかに人々の興味を惹くことができるかです。
時代に合わせて人の心理を読みとることでポスターのあり方が変化し、それが歴史となっています。
反対に、ポスターの歴史を知ることで当時の人々がどのようなことを考えていたのかを知ることができるのです。


■ポスターのもつ影響力の歴史〜現在までの歩み

ポスターは当初から宣伝を目的として作られており、現在においても変わっていません。
しかし、印刷技術の発展とともにポスターの様式は非常に様変わりしました。
本章では、ポスターが持つ影響力がどのように推移してきたのか解説します。


▶当初のポスターは手書きのため告知効果は限定的

当初のポスターは現代のような絵画のようなモノではなく、文字だけのデザインでした。
更に、全て手書きによって製作されていたため大量生産ができず広範囲に宣伝することができません。
つまり限られたエリアの人しかポスターを見ることができないため、宣伝効果はあまり期待できませんでした。



▶印刷技術の発展により発行スピードが圧倒的に向上

19世紀半ばになると、石や金属に描写したものを紙に刷るリトグラフが普及したことにより、印刷技術が発展し安価で大量生産ができるようになりました。
また、この技術の発達により色鮮やかなポスターも製作することができるようになったため、現代的なポスターの始まりの時代とも言えます。
色鮮やかなポスターは当時では大変珍しいもので盗む人が現れるなど、ポスター自体がアート作品のような価値を持つようになり、宣伝効果も高いものとなりました。



▶デジタル技術の発展で表現の幅が広がった

ディスプレイやLED等のデジタル技術が発展したことで、ポスターにも多大な影響がありました。
従来の紙媒体のポスターとは異なり、デジタル技術を利用したポスター形式の広告媒体をデジタルサイネージ(電子看板)と呼びます。
デジタルサイネージを見ることができる場所は、現在では渋谷のスクランブル交差点や電車の中、駅構内など比較的人通りが多い場所です。
デジタルサイネージのメリットを3つ紹介します。

・視認性が良い
・広告内容の変更が容易
・視覚だけでなく聴覚にも訴える事ができる




・視認性が良い

私たちは従来のポスターを見慣れてしまっているため、掲示されていてもあまり目にとめることが少なくなっています。
駅に大量にポスターが掲示されていますが、その内容まで覚えている人はあまり多くありません。
一方で、デジタルサイネージは最近設置されるようになったので異質感があり、発色が良いため視界に入りやすくなっています。

・広告内容の変更が容易

デジタルサイネージはインターネット経由で操作することができるため、データを送るだけで広告内容を変えることができます。
そのため、場所ごとに張り替え作業をする必要がなく一括での変更が可能なため、広範囲での広告も可能です。
また、最近では飲食店の店頭に掲示している店舗もあり、おすすめのメニューを常に最新の状態にしておくこともできます。

・視覚だけでなく聴覚にも訴える事ができる

従来のポスターは視覚のみにしか訴える事ができないため、色遣いや配置などデザインで差別化を図る必要がありました。
しかし、デジタルサイネージはモニターを使用するためスピーカー付きのモニターを使用することで、音も入れることができます。
まず音で気を引き、ポスターの内容を視認してもらうことができるため、宣伝効果をより高めることができるのです。

▶掲示の容易さと告知効果からポスターの影響力は今後も高い

ポスターの魅力はなんといっても、コストを抑えて告知ができる事です。
また、掲載場所が変わらないため何度も目にする機会があり告知効果も高く、デジタル媒体が発展した現代でも変わらずに使用されています。
紙媒体やデジタルサイネージなど様式に違いはありますが、特定の場所に掲示しておけるポスターという広告はコストパフォーマンスの高さや手軽さから、これからも広告媒体として使用され続けるでしょう。


■ポスターの歴史①19世紀ごろの誕生期

19世紀は文字だけではなく、現在のような芸術的なデザインのポスターが登場した時代です。
凝ったデザインや色鮮やかなポスターが普及した背景として、印刷技術の向上は欠かせません。
本章では19世紀のポスターの使われ方と、革新的な印刷技術であるリトグラフについて解説します。


▶ポスターは演劇やミュージカルなどの集客用に使われる

当時のポスターは広告以外に芸術作品としての一面を持っていました。
「アール・ヌーヴォー(新しい芸術)」と呼ばれる運動により、芸術作品は発展し変化を遂げましたが、その一つとしてポスターが挙げられます。
以前は文字でデザインする「タイポグラフ」がポスターの主流でしたが、演劇やミュージカルのポスターを画家に依頼したことがきっかけで、絵画のようなポスターが誕生しました。
また、ポスターが普及した背景にはリトグラフという版を使用した印刷技術の誕生があります。


▶当時の印刷技術:手書きやリトグラフ

リトグラフとは水と油が反発する性質を利用した版画の技法の一つです。
18世紀末期にリトグラフは発明され、19世紀にポスターに利用され始めました。
きめ細かい線や多彩な色、筆の質感などをそのまま紙に印刷することができたため、芸術作品が大量生産できるようになったのです。


■ポスターの歴史②20世紀初頭〜世界大戦期

20世紀は産業革命によって国民が豊かになり始めた時代ですが、その一方で世界大戦が起きた時代でもあります。 ポスターは民衆に広く宣伝することができるため、娯楽だけではなく政治にも利用されてきました。 本章ではポスターを利用したプロパガンダの目的と利用されていた印刷技術について解説します。


▶ポスターは映画の広告やプロパガンダに使われる

19世紀は演劇やミュージカルなどの娯楽の集客を目的とした使われ方をしていましたが、20世紀に入ると政治や戦争のプロバガンダ(宣伝)として使用されるようになりました。
目的は愛国心の促進や集団心理の誘導など、国民を扇動するためです。
日本も例外ではなく、軍人の募集や戦争の正当化などに利用されていました。


▶当時の印刷技術:オフセット印刷やゼログラフィ

20世紀にはリトグラフを更に発展させた印刷技術が発明されました。
この印刷技術の発展により、更に大量印刷が可能となりポスターの普及に影響を与えたのです。


・オフセット印刷

オフセット印刷はリトグラフを元にした技法で、版と紙が直接触れないことから「オフセット印刷」と呼ばれています。
オフセット印刷は、色鮮やかにはっきりと印刷することができ、版と紙が接触しないため摩耗が少なく大量印刷ができるというメリットがあるため、現在でもポスターの印刷で利用されているのです。

・ゼログラフィ

ゼログラフィはオフセット印刷より約60年後に発明された技法であり、現在のプリンターや複合機で使用されている技術です。
主にオフィスで使用されているレーザープリンターはこのゼログラフィが使用されています。


■ポスターの歴史③1945年〜21世紀

終戦後、日本を含め世界各国が激動の時代となりました。
そのような中でポスターのあり方にも変化がおき、集客や政治の宣伝が目的だったものから商業的なものや周知のために利用されることが多くなったのです。


▶個人店の集客や企業のイメージ戦略にポスターが利用される

20世紀後半からポスターは集客だけではなく、商品や企業のイメージを上げるために利用されました。
例えば化粧品会社は商品のイメージにあったモデルを起用し、ターゲットの購買意欲を書きたてています。
また、ポスターは比較的安価で宣伝効果も高いことから、大企業だけでなく個人店での集客でも利用されるようになりました。


▶当時の印刷技術:デジタル印刷

デジタル印刷とはデータから紙に印刷する技術です。
今となっては当たり前となっていますが、版を必要としない印刷技術は革新的なモノでした。
版を作製するコストがかからないため、更に安価に印刷することができるようになったのです。
また、1枚から気軽に印刷できるようになったこともデジタル印刷の大きなメリットと言えます。


■ポスターの歴史④現在〜未来

現在では、様々な場所でポスターを見かける機会があるため、意識して見ている人はあまり多くありません。
近代ポスターができたころから、わずか200年余りでここまで技術が発展すると誰が想像できたでしょうか。
本章では、現在の印刷技術と今後のポスターの進化について解説します。


▶デジタル技術との融合で表現方法や掲示手法が進化

ポスターは紙だけでなく、モニターや電子掲示板などのデジタル機器で掲示されることが増えてきています。
例えば電車の広告はポスターもまだありますが、デジタル広告が増加傾向にあるのです。
デジタルにすることで、一駅すすむ間に複数の広告を流すことができるため一日に見る広告の量が増えたのではないでしょうか。
こうしたデジタル化は今後更に広がり、あらゆる場所であらゆる広告が見ることができるようになるでしょう。


▶現在の印刷技術:オンデマンド印刷

オンデマンド印刷はデジタル印刷の内の1つであり、オンデマンドは「必要な時に必要なだけ」という意味があります。
オンデマンド印刷はデータを使用して印刷できるため、版を必要としません。
そのため、1枚から印刷することができるのでデザインや文字を少しだけ変えて試験的に印刷することもできます。
デメリットとしては、印刷の品質が版を使用した印刷よりも低くなりやすい点と、大量に印刷する場合にはコストが高くなる点です。


■ポスターの歴史はこれからも進化を続けていく

印刷技術は常に進化を続けています。 石の版から金属の版となり、現在では版を使用せずに電子データのみで印刷できるようになりました。
また、印刷技術だけではなく電子デバイスやネットワークなどあらゆる技術が発展しています。
この発展はポスターに影響を及ぼし、次々と新しいポスターが誕生するでしょう。
例えば、紙が主流だったポスターはデジタル化して音がつくようになりました。
人に見てもらうために感覚を刺激する事は重要なので、今後は嗅覚や触覚に訴えかけるポスターが出てくるかもしれません。


■ポスターを知り尽くして効果的に活用しましょう

ポスターは数百年も前から使用されていて、今もなお使用され続けているのです。
作製しやすい媒体である事はもちろんですが、ポスターが人々に訴えかける力が強い事の証明とも言えます。
価格を抑えつつ、効果的な宣伝をするツールとしてポスターは非常に有効な手段です。
現在では、紙以外にモニターに映すデジタルサイネージも増えてきており、いままで掲示できなかった場所にも掲示できるようになりました。
ポスターの効果的な使用法を知り、効果的に活用しましょう。



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