すぐわかる!印刷用紙のサイズ(寸法)一覧とその使い道【A判・B判】
「そもそもA判、B判ってなに…?」
「ポスターを飾りたいけど、どのくらいの大きさがいいのかわからない…。」
「自分の家でも印刷できるものなの…?」
このような疑問を感じたことはありませんか?
結論からいうと、印刷の目的や、どの場面で使用するかによっても用紙サイズは変わってきます。
最適な用紙サイズを理解することで印刷する際に迷ってしまうことがなくなります。
とはいえ、印刷するにあたって、どの用紙サイズが最適なのかがわからずに迷ってしまう場面も多くあると思います。
そこで、この記事では以下の5つについて解説していきます。
・印刷サイズの選び方
・A判用紙サイズの主な用途
・B判用紙サイズの主な用途
・その他のなじみ深い印刷物のサイズ
・オフィス・家庭での印刷が難しいサイズ
最適な印刷サイズを理解することで、印刷目的に沿った用紙サイズを迷わずに選ぶことができます。
本記事では、A判B判の用途や各サイズの関係性などを徹底解説してまいります。
■印刷サイズの選び方
印刷用紙サイズの規格として一般的なものにA判、B判があります。
A判、B判の各用紙サイズによって最適な利用方法が変わります。
・印刷用紙の規格サイズ一覧(A判・B判)
・A判・B判とはなに?
・各印刷用紙のサイズの目安
こちらでは上記の3点について徹底解説してまいります。
印刷用紙の規格サイズを理解して、用途ごとに使い分けてくださいね。
▶印刷用紙の規格サイズ一覧(A判・B判)
▶A判・B判とはなに?
A判は「国際標準の用紙サイズの規格」、B判は「日本独自の用紙サイズの規格」です。
どちらの規格も白銀比と呼ばれる1:√2の縦横比となっています。
どこまで半分にしても比率の同じ長方形になり、紙に無駄がでないのが特徴です。
A判は国際標準化機構 (ISO)によって定められた用紙サイズの規格です。
また、日本産業規格 (JIS)にも同様に用紙サイズの規格として定められています。
対してB判は日本産業規格にのみに定められた用紙サイズの規格です。
国際標準のISO規格で定められた用紙サイズにもA判とB判が存在します。
ISO規格のA判と日本規格のA判は同じサイズですが、ISO規格のB判と日本規格のB判では異なるサイズとなっていることに注意が必要です。
▶各印刷用紙のサイズの目安
A判では「A0」、B判では「B0」が基準のサイズです。
A判は面積が1 ㎡、B判は面積が1.5㎡になるよう定められており、0から1、1から2と数字が1大きくなるごとに用紙のサイズは半分になっていきます。
たとえば、A4サイズはA5サイズの2倍の大きさで、A3サイズはA5サイズの4倍の大きさです。
また、実際の大きさがどのくらいなのかを知りたいときには身近にあるものを使って大体のサイズをイメージすることもできます。
A4サイズのコピー用紙2枚を長辺で合わせるとA3サイズになり、B5サイズの大学ノート2冊を長辺で合わせるとB4サイズです。
遠くからも目立たせたいときやインパクトを持たせたいときは大きめのサイズ、近くでじっくり見たいときなどは小さめのサイズを選ぶと良いでしょう。
■A判印刷用紙サイズの主な用途
ここでは、A判印刷用紙のA0サイズからA7サイズまで主な用途をまとめました。
同じポスターでも目的や使う場面で使用するサイズが変わってくる点に注意し、参考にしてみてください。
▶A0 (894×1,189 mm):ビジネス用広告、学習用ポスター
A判の基準となるサイズです。
A判の中で最も大きく、ビジネス用の広告や小学校の学習用ポスターに使われることが多いサイズとなります。
▶A1 (594×841 mm):建築関係の図面、お店の宣伝用ポスター
A0サイズを半分にした大きさで、新聞紙の見開きより少し大きなサイズです。
建築関係の図面やお店の宣伝用ポスター、タペストリーなどに用いられています。
▶A2 (420×594 mm):ウェルカムボード、ポスター、カレンダー
新聞紙の1ページより少し大きなサイズです。結婚式のウェルカムボードやポスター、カレンダーとしてよく使われます。
一般的にポスターはA1サイズが使用されることが多いですが、A1では大きすぎる場面でA2サイズが活躍します。
▶A3 (297×420 mm):選挙ポスター、パンフレット、レストランのメニュー表
家庭やオフィスのプリンターで印刷できる最大のサイズがA3サイズです。
選挙ポスターやパンフレット、レストランのメニューなどに用いられます。
▶A4 (210×297 mm):学校のプリント、チラシ、コピー用紙の定番サイズ
学校のプリントやポスティングチラシに用いられるほか、コピー用紙の標準規格サイズでもあります。
かばんに入れやすいサイズで、A判の中でも最も身近なサイズです。
▶A5 (148×210 mm):手帳、教科書、納品書
A5サイズはA4サイズと同じく、持ち運びしやすい大きさです。
そのため、手帳や教科書、納品書などに使われています。家庭でもビジネスの場でも使用頻度が高く身近なサイズのひとつです。
▶A6 (105×148 mm):文庫本、卓上カレンダー
A6サイズは文庫本、卓上カレンダーなどに用いられ、場所をとらないサイズです。
手のひらに収まる大きさで、A4サイズやA5サイズ同様持ち運びやすくなっています。
▶A7 ( 74×105 mm) :小型のメモ帳、ポケットティッシュ
小型のメモ帳やポケットティッシュはA7サイズです。
無料で配られているティッシュに入っている広告もA7サイズになります。
■B判印刷用紙サイズの主な用途
ここでは、B判印刷用紙のA0サイズからA7サイズまで主な用途をまとめました。
B判でも様々な用途があるので、参考にしてみてください。
▶B0 (1,030×1,456 mm):駅内のポスター、屋外用のポスター
A判、B判あわせて最も大きなものがB0サイズです。
遠くからでも目につきやすく、大きなインパクトを与えることができます。そのため、駅構内や屋外用など広い空間での広告として使用されるサイズです。
▶B1 ( 728 ×1,030 mm) :飲食店のメニュー板、店舗内のポスター
このサイズも比較的大きいためポスターとして用いられています。飲食店のメニュー板や店舗内のポスターなどに使われることが多いです。
また映画館のポスターなどにも使用されています。
▶B2 ( 515 ×728 mm) :個人部屋用ポスター、カレンダー
B2サイズはポスターやカレンダーとしてよく用いられるサイズです。
個人の部屋用のポスターとしては大きめのサイズですが、屋外で使うには少し控え目のサイズになります。
▶B3 ( 364 ×515 mm) :交通機関の吊り下げ広告、ドア横広告、一枚物メニュー
身近なところでは、電車やバスなど交通機関の吊り下げ広告に使われています。
ほかにも、飲食店のおすすめがかかれた一枚物のメニューなどはB3サイズであることが多いです。
▶B4 ( 257 ×364 mm) :新聞の折込チラシ、賞状、履歴書
B4サイズは新聞の1ページの半分程度の大きさのため、折込チラシに用いられています。
また、賞状や履歴書などにも用いられています。
▶B5 ( 182 ×257 mm) :大学ノート、週刊誌、教科書
A4サイズよりも少し小さいサイズです。
大学ノートや週刊誌、教科書などにも用いられています。
大学ノートではコストカットのためB5サイズよりも少し小さいセミB5サイズが使われることも多いです。
▶B6 ( 128 ×182 mm) :手帳、コミック本
B6サイズは手帳や青年コミックの単行本に用いられます。
大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいいサイズ感です。
▶B7 ( 91 ×128 mm) :パスポート、メモ帳、小型の手帳
ポケットにも収まるサイズです。
パスポートやメモ帳、小型の手帳に使われています。
小さいかばんにいれてもすんなりと収まります。
■その他のなじみ深い印刷物のサイズ
A判、B判以外にも生活になじみ深い印刷用紙のサイズが存在します。
一般的な写真のサイズであるL判や名刺サイズなどがその例です。
ここでは、L判や名刺サイズのほか、はがきやポストカードなどのサイズとその用途を紹介します。
▶L判サイズ (127× 89 mm)
写真プリントの最も一般的なサイズです。
アルバムやフォトフレームの選択肢が豊富でサイズも揃えやすいという特徴があります。
写真をプリントするサイズに迷った場合はL判にすると良いです。
▶2L判サイズ (178× 127 mm)
L判サイズのちょうど2倍のサイズで、集合写真や奥行きのある写真などに用いられます。
一般的な家庭用のプリンターでも印刷ができるサイズです。
▶KG判サイズ (152×102 mm)
海外では標準的なサイズです。
はがきサイズとほぼ同じ大きさですが、ほんの少し大きいサイズになります。
▶はがき・ポストカードサイズ (148×100 mm)
KGサイズよりも少し小さいサイズで、年賀状などもこのサイズです。
懸賞に応募するときや暑中見舞いを送るときに用いられます。
▶名刺サイズ (55×91 mm)
名刺には様々なサイズがありますが、最も一般的な大きさは4号名刺 (55×91 mm)です。
3号名刺と呼ばれ、4号名刺よりも一回り小さく、女性に人気のサイズもあります。
▶封筒サイズ
封筒の種類には主に長形、角形、洋形の3種類があります。
それぞれの特徴とA4サイズが入る大きさを以下の表にまとめました。
■オフィス・家庭での印刷が難しいサイズ
A判、B判の規格であってもオフィスや家庭用のプリンターでは印刷が難しい場合があります。
以下のような場合は大判プリンターを購入するか、印刷会社に発注しましょう。
▶B3(A2)以上のサイズ
一般的に家庭ではインクジェットプリンター、企業ではレーザープリンターが使用されています。
しかし、それらの多くは印刷用紙の最大サイズがA3となっており、B3(A2)以上のサイズを印刷することができません。
解決策の一つにコンビニのマルチコピー機を使って印刷する方法があります。
A3サイズ以下の印刷用紙を複数枚使ってそれぞれの区画を印刷し、最後に貼り合わせるというものです。
形にはなるものの、貼り付ける手間がかかるうえに、きれいには仕上がりにくいのでおすすめはできません。
▶変形サイズ
裁断によってA判、B判の通常規格にはないサイズに仕上げることを変形サイズといいます。
仕上げる形は正方形や短冊形など縦横比が異なる形であり、星形や丸形などに形を変えるものではない点に注意が必要です。
変形サイズはカッターやハサミなどを使って通常規格のサイズから裁断することもできます。
しかし、大量に仕上げたい場合やきれいに仕上げたい場合などは印刷会社に注文するほうが無難です。
■まとめ|目的に合わせたサイズ選びが大事
A判、B判どちらも印刷用紙サイズの規格として一般的であり、その使い道はたくさんあります。
また、はがきサイズ、名刺サイズなどA判やB判以外のなじみ深い印刷物のサイズも紹介しました。
気づかないうちにさまざまなサイズの印刷物に関わっていることを認識してもらえたのではないでしょうか。
同じ広告でも屋外用はB0サイズ、電車やバスの中ではB3サイズなど、そのときの場面や目的によって適切な大きさを選ぶことが肝心です。
B3(A2)サイズ以上の大きさや変形サイズ家庭やオフィスで印刷が難しいものもありますが、その場合は大判プリンターを購入したり、印刷会社に注文することで対応するのをおすすめします。
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