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訴求力が高いポスターのデザインとは?5つの方法と注意点を解説

ポスターは、道行く人々に直接視覚的な情報を伝えることができる、集客や告知にはうってつけのマーケティングツールです。ですが、訴求力の高いポスターを制作・発注するには考えるべきことがたくさんあります。
「ポスターの発注で注意すべきことは?」
「訴求力を高めるポイントは?」
そんな疑問を抱えている印刷担当者の方も多いのではないでしょうか?

本記事では、そんな皆さんに向けて、ポスターで効果的に訴求をするポイントや注意点についてご紹介します!

■訴求力が高いポスターとは?

マーケティングにおける訴求とは、広告や宣伝を使って消費者にアピールするという意味です。つまり、「訴求力が高い」とは「効果的にアピールできる」ということです。
そこで、訴求力を高めるうえでまず問題になるのが、その訴求がどんな行動を促すためにあるのかという「目的」です。なかでも、ポスターを使った訴求に適しているのは、以下の3つの目的です。

・イベントやセールへの「集客」
・商品の購買や予約に対する「販売促進」
・企業やブランドの「プロモーション」


▶イベントやセールへの集客

特定の場所に訪れる人をターゲットに広告ができるポスターは、付近のイベントや店舗への来訪を促すマーケティングツールとして適しています。
この場合、目的の消費者行動は「来てもらうこと」になるので、アクセスや開催日時などの記載すべき情報も自ずと決まってきます。
「何のイベントなのか」「いつどこで開催するのか」「参加料金」といった見る人の知りたい情報が、無駄なく、見やすく配置されていることが必要です。


▶商品の購買や予約を促進

商品やサービスの購買・予約を促進することも、ポスターによる宣伝の目的となることが多いでしょう。消費者の購買行動を促すことは、マーケティングそのものの最終目的ともいえます。
商品の購買が目的となる場合、見やすいデザインや配色、購買意欲を高めるためのセールスコピーなどが重要視されることが多いです。
映画のタイトルや、目玉となる怪獣の写真、セールスコピーなどにより、「映画を観たい」気持ちをかき立てる工夫が凝らされていることが必要です。


▶企業やブランドのプロモーション

プロモーションが目的の場合も、視覚的な情報をダイレクトに伝えることができるポスターはふさわしいツールであるといえます。
具体的には、企業やブランドの認知拡大やイメージアップといった影響を人々に与えることが目的となります。この場合、ビジュアルデザインが重要視され、基本的には企業名やイメージ写真、検索キーワードなどにより、見た人の記憶や印象に残ることが重要となります。

特定の行動を訴求することよりも、大きな写真と短い言葉で企業、ブランドを印象付けることを重視したものが多く見られます。


■ポスター制作・発注の流れ

そもそも、ポスターの発注とはどのような流れで行われるのでしょうか?大まかな手順と、各段階で確認すべきポイントを紹介していきます。

1. 問い合わせ
2. デザイン
3. 製版・印刷
4. 納品



1. 問い合わせ

印刷業者を選定し、問い合わせを行います。

デザインやサイズ、部数の要望などを業者に伝えます。デザインは自前のものを入稿する場合、デザイナーに依頼する場合など様々ですが、問い合わせる業者がどのような手段に対応しているのかはこの段階で確認しておきましょう。


2. デザイン

デザインの制作を行います。要望をもとにデザインを企画してもらい、確認しながら修正を行います。ここで決まったデザインを印刷後に変更することはできないので、情報の間違いがないか、思い通りのデザインになっているかを細かく確かめておきましょう。
特にデザイナーや印刷業者にデザインを依頼する際には、要望を具体的に伝えることが重要です。
例えば「おしゃれな感じで」「明るい印象で」といった曖昧な表現でリクエストすると、コミュニケーションの齟齬が起きやすいです。
誤解を防ぐためには、「草書体のフォントで」「赤色中心で」のように直接指定したり、「このポスターと同じような雰囲気で」と既存のポスターでイメージの近いものを提示するとよいでしょう。


3. 製版・印刷

製版は、多くのオフセット印刷で行われる、印刷データをアルミ板に焼き付ける作業です。このアルミ板がスタンプのような役割をもち、各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色)を表現することになります。
製版されたアルミ板からポスターが印刷され、断裁されて完成版のポスターとなります。この工程により、大量の広告物を鮮やかに、かつ正確に印刷することができるのです。


4. 納品

印刷が完了したポスターは印刷業者から発送・納品されます。
告知や宣伝でポスターを用意する場合は、ポスターを掲示できる時期が重要なため、納品までの期間は注意深く管理する必要があるでしょう。業者選びの段階から、納期は確認しておくことをおすすめします。


■ポスターの訴求力を高めるのにおすすめの5つの方法

ポスターの訴求力を高めるには、以下の5つのポイントが役に立ちます。

・ターゲットと目的を明確にする
・情報を少なくシンプルにする
・視認性が高い配色にする
・貼る場所とターゲットの関係を意識する
・魅力的なキャッチコピーにする



▶ターゲットと目的を明確にする

ターゲットと訴求したい行動を明確にすることは、ポスターの効果を挙げるために必須の準備です。
年代や性別などの基本的な情報はもちろん、家族構成や仕事など、どのようなライフスタイルの人に訴求を行いたいのかを明確にしましょう。

例えば、30代男性とひとことで言っても、趣味はアウトドアかインドアか、結婚か独身か、子どもの有無、仕事の有無など細かく考えると興味を持つ対象は大きく異なります。
明確なターゲット像があれば、デザインやセールスコピー、掲示場所、掲示期間などポスターにとって重要な要素を決める根拠になります。つまり、ポスターの訴求力を高めることに繋がります。

また、ターゲットやそれに応じたエリア、時間帯を意識することで、施策の効果を分析しやすくなります。ポスターによるマーケティングの戦略と結果を可視化できれば、次回に向けた改善もしやすくなるでしょう。


▶情報を少なくシンプルにする

情報はできる限りミニマムに絞り込みましょう。絞り込むほど、訴求したいメッセージが明確に伝わります。特に文字情報は読む負担が大きいため、少なくしたり、感性に訴えるようなメッセージは絵や写真に置き換えるのがおすすめです。
デザインを考える立場になると、魅力を伝えようと思うあまり沢山の情報を詰め込んでしまいがちです。
しかし、情報が多ければ多いほど、何も伝わらず、訴求もできない広告になってしまいます。
偶然目に入ったポスターを、じっくり何秒も眺める人はあまり多くありません。人々にポスターを見せられる時間は非常に短いのです。
情報は少なく、シンプルにまとめるよう意識しましょう。


▶視認性が高い配色にする

ポスターは、なるべく多くの人に伝えたい情報を伝える役割があります。
ポスターの存在やそのメッセージを視覚的に見やすくすることが求められます。そこで、最も重要になるのが配色です。
まず、ポスターの存在に気付いてもらいやすくするためには、掲示する壁や床の色とコントラストをつけることがポイント。ただし、濃い赤などのあまりにビビッドすぎる色は、かえってポスターの中のメッセージの視認性が下がってしまうことがあるので注意が必要です。

次に、ポスターの中の視認性です。基本的には、地の色と、文字や図の色に明暗やコントラストを付けることで、ストレスなく読みやすいポスターになります。

また、文章の場合は文字のフォントや大きさ、太さ、行間も読みやすさに関わってくるので意識しておきましょう。


▶貼る場所とターゲットの関係を意識する

見落としがちなのが、そのポスターがどんな場所に掲示されるのかというポイントです。
なかでも、ポスターの最適なサイズはそれを掲示する場所によって大きく異なります。掲示場所の広さや明るさ、また階段を上り下りする人々の視線を意識すべきかなど、さまざまな条件を考慮して考える必要があります。例えば、広いホールに掲示するなら、多くの人々の目に留まるよう、遠くからでも見やすい大判サイズのポスターが適しているかもしれません。

さらに、ターゲットの種類によってもポスターを貼る最適な場所は異なるはずです。例えば、子どもをターゲットとするポスターなら、明るい場所の低い位置に掲示するのが適している可能性があります。
ポスターの掲示場所とデザインは、切り離して考えることはできないのです。


▶魅力的なキャッチコピーにする

ポスターの中でも、はじめに読まれる重要な部分がキャッチコピーです。キャッチコピーには、消費者の興味を引き、その先のメッセージを読み進めてもらうための「入り口」としての役割があります。
逆にいえば、キャッチコピーで関心を持ってもらうことができなければ、それ以上は何を書いても読んでもらえないということになります。キャッチコピーは、ポスター全体の訴求効果に関わる不可欠な要素だということです。

また、単に魅力的であるという以上に、見る人の年代や性別、ライフスタイルを加味し、ターゲットに刺さる言葉を選ぶことも重要でしょう。

ポスターの訴求力を上げるには、短い時間で、ターゲットの心をつかめる「精度の高いキャッチコピー」を設定する必要があります。全国的に展開する広告の場合は別ですが、ごく小ロットで制作する場合のポスターの場合は、やり直しが可能です。1つの訴求力の最も高いキャッチコピーを見つけるのも大切ですが、いくつか候補がある場合は定期的に張り替えて効果を試していき、徐々に魅力的なキャッチコピーを見つけていくのも得策です。


■ポスターで訴求を行う際の注意点

ポスターで訴求を行う場合、どのような注意点があるのでしょうか?
以下の3点が挙げられます。

・見る人の視線の動きを意識する
・画像は鮮明なものを使用する
・文字や画像にメリハリを持たせる



▶見る人の視線の動きを意識する

見る人が、どの順番で視線を動かし情報を読み解くのかを意識してレイアウトを考えるようにしましょう。
視線の動きが途切れてしまうようなデザインでは、読む人の興味を削ぐことになってしまいます。

ポスターのレイアウトにおける最も一般的な理論は「Zの法則」です。雑誌やポスターなどの紙媒体では、人の視線は左上、右上、左下、右下とZ字を描くように動くといわれています。つまり、Z字型の視線の動きに合わせ、訴求したい情報を配置するのが効果的だということです。

また、ポスターのうえで視線を動かしたときに目に入る地の色も、見る人に心理的な効果を与えるため重要です。
例えば、赤やオレンジなどの暖色系の色は、興奮やポジティブな感情をかき立てるので、ターゲットの購買意欲を高めるのに適しているといわれています。文字の可読性や全体の雰囲気とのバランスを取りながら、これらの色を取り入れてみるのもよいでしょう。


▶画像は鮮明なものを使用する

ポスターの訴求力は文章だけでなく、写真や図表などの画像からも大きな影響があります。適したモチーフや構図の画像を選ぶことも重要ですが、それ以上に解像度や色彩の精度が高い写真を使うことが肝心です。
ポスターのデザインは印刷時に拡大されるため、デザイン制作段階では解像度の不足や色彩のアンバランスさに気付かないということもありえます。
画像のクオリティが低いだけで、見る人に安っぽい印象を与えてしまうこともありえます。画像の品質は事前によく吟味しておきましょう。


▶文字や画像にメリハリを持たせる

強調したい文字や画像は、デザイン的にもよく目立たせることで初めて、伝えたいことを効果的に訴求することができるようになります。 文字や画像を強調するには、

・大きくする
・太くする
・色を変える


という方法があります。広告媒体においては、伝えたい事柄の優先順位が見る人にとっても分かりやすいほうが、興味が削がれにくく、訴求力が高まるといわれています。メインの伝えたい内容とサブの説明の部分の文字の大きさの違いをジャンプ率といいます。ジャンプ率が低い(文字の大きさの違いが少ない)ほど、落ち着きのあるイメージになります。論理的に何かを説明したい場合のポスターにはこちらのほうが向いています。ジャンプ率が高い(文字の大きさの違いが大きい)ほど、活動的で大衆的、若者的なイメージを与えます。何かに集客をしたいとか、売り込みたいとか、能動的な動きを期待するポスターにはこちらのほうが向いています。


■まとめ

ポスターで効果的に訴求をするポイントについてご紹介してきました。
特に意識すべき要素は以下の5つでした。

・ターゲットと目的を明確にする
・情報を少なくシンプルにする
・視認性が高い配色にする
・貼る場所に適したサイズを選ぶ
・魅力的なキャッチコピーにする


考えるべき要素が多岐にわたるポスターデザインですが、ポイントを押さえることで着実に効果を上げることができます。
本記事の内容を参考に、自社の成果につながる効果的なポスター制作を行っていきましょう。


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